ヤンキースのビリー・エプラーGM補佐が8日、今オフにもメジャー挑戦する可能性がある楽天田中将大投手(24)を視察するため来日したことが分かった。複数の米球界関係者によると、同GM補佐は今日9日、田中が先発するソフトバンク戦(Kスタ宮城)を観戦する。

 ヤンキースは、田中が3勝目を挙げた4月23日オリックス戦にスカウトを送って以来、複数スカウトによるチェックを継続。エプラーGM補佐で通算6人目となる。同GM補佐はスカウト部長を兼ね、編成部門ではキャッシュマンGMに次ぐ立場。今日の登板はヤ軍のほかにも、レンジャーズ、ナショナルズ、ドジャースのスカウトが視察予定だが、幹部クラスの直接視察に及んだヤ軍の田中に対する注目の高さがうかがえる。

 田中は今日のソフトバンク戦で、プロ野球新記録となる開幕16連勝がかかる。また、昨季からは19連勝中で、20連勝となれば、51~52年松田(巨人)と57年稲尾(西鉄)と並ぶ歴代1位。この日、Kスタ宮城で練習を終えると「マウンドに上がれば、やることをやらないと結果もついてこない。いかに対戦相手の打者と駆け引きして、アウトをたくさん取れるか」と冷静に話した。記録ずくめの一戦でも、スタンスは変わらない。そういう投球を、ヤンキースも注目している。