<広島0-1阪神>◇8日◇マツダスタジアム
阪神鳥谷敬内野手(32)&大和内野手(25)の巧みな合わせ技が劇的勝利を呼び込んだ。両チーム無得点で迎えた11回表、先頭の2番大和が広島今村の外角スライダーを左前にはじき返す。ここから2人がタッグを組んだ。3番鳥谷への2ボール2ストライクからの5球目、一塁走者大和がスタートを切る。間一髪で今季17盗塁となる二盗に成功した。
鳥谷
とりあえずヒットになる、ならないは別にして、右方向に打ってつなげればと思った。しっかり進めたかったから。
無死一塁が無死二塁となり、フルカウントからの6球目。鳥谷は瞬時に頭を切り替え、走者を進めることを最重要事項とした。高め直球を狙い通り引っ張り、一、二塁間を抜いた。15試合連続安打となる一打で無死一、三塁の好機をつくり、俊介の決勝打を導いた。
大和は8回2死から遊撃内野安打で出塁した直後、二盗に失敗していた。2度目のスタートには勇気がいるところだが、平然と振り返った。「前のはアウトになりましたけど、行けるタイミングがあれば結果を気にせず、行こうと思っていました」。若虎の思い切りにキャプテンの匠(たくみ)の技がミックスされた結果、ナインの笑顔がはじけた。【佐井陽介】



