<阪神1-0ヤクルト>◇17日◇京セラドーム大阪
ヤクルトの「ライアン」小川泰弘投手(23)が2カ月ぶりに負けた。7回1失点も打線の援護はなし。自身の連勝は7で止まった。それでも小川は「初回から1失点したのは残念だったけど、切り替えて最少失点でいけた。最低限の仕事はできたと思います」と悔しさを押し殺し、毅然(きぜん)と言った。
不運な1失点だった。初回2死二塁で、マートンの右直を前進して滑り込んだバレンティンが捕球できず(記録は二塁打)に生還を許した。グラブに当たっただけに、動揺してもおかしくなかった。
だが自分を責めた。打たれたのはカウント2ストライクからつり球として投じた高めの直球。意図した通りにボールゾーンに投じた球を、打たれた。それでも「ボール球でも運ばれたのは力不足。もう少し力を入れるとか当たらないところに投げるとか細かい工夫が必要だった」と猛省した。
最下位のチームにあって、この向上心がライアンの快進撃を支える。阪神戦はこの試合まで2戦1敗で、いずれも序盤の大量失点から4回でKOされた。その苦い経験を生かした。0-1の4回無死一、二塁で、高め直球を見せ球にフォークで3者連続空振り三振に仕留めた。「大量失点の時と違って、自分のリズムで投げられた。制球が悪いなりに試合をつくれた」と、惜敗の中で成長も示した。
9回2死からブランコに同点2ランを浴びた10日DeNA戦に続き、2試合連続で1球に泣いた。チームも3連敗で、3位とは5ゲーム差に開いた。だが小川は「切り替えて、自分の投球をできるようにしていきたい」と敗戦を引きずらず、すぐさま次戦を見据えていた。【浜本卓也】



