<広島3-8中日>◇5日◇マツダスタジアム

 トドメを刺し切れなかった。広島大竹寛投手(30)の、中日戦での連勝が6で止まった。勝てば4位中日に4ゲーム差をつけられるチャンスだったが、3回に谷繁に先制2ランを献上。同点にした直後の4回2死二、三塁では高橋周に2点適時三塁打を許し、5回4失点でKO。CS争いから抜け出すどころか、5位DeNAにも3ゲーム差に迫られた。混戦はまだまだ続く。

 竜キラーが期待に応えられなかった。大竹が負の連鎖にはまった。この日唯一の四球を、3回先頭高橋周に与えた。続く谷繁の6球目だ。抜けたチェンジアップを捉えられ、左翼スタンド2階席フェンス直撃の先制2ランを浴びた。

 菊池の2ランで一時は追いついた。だが、直後の4回。2死二、三塁から高橋周に148キロ直球をはじき返され、2点適時三塁打とされた。5回5安打4失点で、09年9月から続いていた中日戦の連勝は6で止まった。CS争いを抜け出せず、中日に再び2ゲーム差に迫られた。

 大竹

 マエケンがいい流れでつないでくれたのに、勝ちに結びつく投球が出来なくて申し訳ない。

 記録に残らないミスもあった。勝ち越し打を許した場面だ。高橋周の打球は左中間から左翼方向へ切れていく打球だった。だが、左翼手エルドレッドは落下点を通り越し、ジャンプしながらグラブを伸ばした。その上をボールが通過していった。野村監督は「リスクを承知で使っているし、責めることは出来ない」と擁護したが、痛い失点となった。

 その分、エルドレッドは3安打1打点とバットで気を吐いた。だが、ちぐはぐさは打線にも伝染した。9試合ぶりの2ケタ安打となる11安打を放ちながら、好機で攻めきれず12残塁。野村監督は「ヒットを打っても点につながらない展開。投打がかみ合わなかった」と悔しさをにじませた。

 背後から迫る足音が聞こえるのは、中日だけではない。5位DeNAがサヨナラ勝ちを収め、3ゲーム差まで迫ってきた。

 今日6日からは、勢いに乗るそのDeNAの本拠地・横浜スタジアムでの3連戦。しびれる日々が、まだまだ続く。【鎌田真一郎】