<阪神1-4巨人>◇7日◇甲子園

 敬愛するチームメートへ、勝利のグラティとはいかなかった。阪神マット・マートン外野手(31)の15号ソロは空砲に終わった。2回1死。フルカウントから巨人杉内のストレートをたたいた。逆方向の右翼ポール際へ飛び込む先制ソロアーチとなった。

 「いつもの浜風がなかったことと、飛距離が短くても入るポール際に飛んでくれてラッキーだった。どういう球を投げて来るのか分からなかったから、大きく振りすぎないようにしたよ」

 ホームインしたマートンを一塁ベンチ前で、桧山が笑顔で出迎えた。グラティポーズを決めると、助っ人は桧山の腰をポンポンとたたき、肩に手を回して笑顔で話しかけた。「桧山さんに対して、ずっと敬意を持って4年間やってきたからね」。マートン流の気遣いだった。

 来日4年目、ベテラン桧山のすごさはずっと近くで見て熟知している。特に感銘を受けたのが取り組む姿勢だという。「キャンプからトレーニングを一生懸命やって、44歳になってもしっかりと練習して体を鍛えている。すごく手本になる選手だよ」とたたえた。

 先制弾の後は2打席連続併殺打に倒れた。巨人に完敗したが、桧山の猛虎魂は助っ人の心にも確かに届いていた。【高垣誠】