<中日4-2阪神>◇29日◇ナゴヤドーム
阪神マット・マートン外野手(31)は自己最多となる18号を放った。1点を追う4回だ。先頭で中日山井の内角高め直球をコンパクトに強振。ライナーで左翼席に突き刺した。「1打席目は真っすぐに遅れていたから、2打席目はまず真っすぐに合わせて、と思っていたんだ」。1打席目は内角143キロに詰まって投ゴロに倒れていた。修正能力が光る1発だった。
値千金の同点ソロはM砲の進化を証明する。来日1年目に記録した17本塁打を上回った。10年にシーズン最多安打の日本記録を更新するも、11年以降は長打力増を狙って、足を高く上げる打法などにも挑戦。結果、打率は1年目の3割4分9厘から3割1分1厘、2割6分と年々降下。「飛ばないボール」の影響も受け、本塁打数も17から13、5と減少の一途をたどった。今季はミート重視のフォームに原点回帰。持ち前の確実性が戻り、日々のトレーニングを欠かさなかった成果は本塁打数にも表れている。
1点を追う6回無死二塁からは再びコンパクトなスイングを続け、右翼線にライナーを飛ばす。一気に無死一、三塁の好機をつくり、4番鳥谷の同点犠飛をお膳立て。大振りしないスタンスは1発直後でも変わらなかった。シーズン終了まで残り6試合。「とにかく1試合1試合、しっかり戦っていくだけだよ」と話した。CSの舞台へ、着々と準備を整えている。【佐井陽介】



