<日本ハム5-4ソフトバンク>◇4日◇札幌ドーム
「代打、中田」のコールに、札幌ドームのボルテージは一気に跳ね上がった。4回2死二、三塁。44日ぶりに打席へ立った日本ハム中田に対して、ソフトバンクのバッテリーが選択したのは、敬遠気味の四球だった。待ってましたの大歓声は、一瞬にして失望のブーイングへ。「緊張感の中で打席に立って、雰囲気を味わえたのは良かった。あらためて、ファンの力はすごいと思ったし、有り難いと思いました」。バットを振ることはできなかったが、実戦復帰と逆転勝利の喜びに浸った。
8月21日楽天戦(Kスタ宮城)で死球を受け、左手亀裂骨折と診断された時は、絶望的な気分だった。残暑の厳しい千葉・鎌ケ谷の2軍施設で始まった孤独なリハビリ生活。それでも、9月25日まで、離脱してから1カ月以上もリーグ最多本塁打をキープしていた。当初の見立てより回復は遅れたが、何とかシーズン終了に間に合った。
本塁打数は、同僚アブレイユに3本差のリーグ2位。栗山監督は「3打席あれば追いつける。4打席あれば、ひっくり返せる。オレとしては翔に(最多本塁打を)取って欲しい」と強く願う。タイトル挑戦のため、残り2試合で最低でも3打席は与えられる見込み。中田のタイトル争いは、まだ終わってはいない。【中島宙恵】



