マッチョ化で来季へ!

 阪神能見篤史投手(34)が明日25日から来年に向けて始動する。23日は甲子園のクラブハウスを訪問し、来季をにらんだ。

 オフも休まない。「メンテナンスというよりやることはたくさんある。スローイングは年内はやりません。ウエート(トレーニング)とかね」。今季は3年連続2桁勝利の11勝をマーク。防御率2・69はリーグ2位の好成績だ。来年は35歳になる。ベテランの域に入り、長く野球を続けるためにも、積極的に肉体強化に励むつもりだ。

 最終盤は不完全燃焼に終わった。12日からのCSファーストステージ広島戦は悪夢の2連敗で3戦目の先発予定だった能見に出番は巡らず。先発順はチーム事情もあるが、長年、広島戦で好相性だけに「宝の持ち腐れ」感があった。起用順の是非を問う声も上がる中で、左腕は「CSのことは僕に聞かないでください」と多くを語らなかった。

 本格的な投球を始めるのは年明けの予定。それまではじっくり体を鍛えて「土台作り」に専念する考えだ。揺るぎなき地位を築く戦いは続いている。【酒井俊作】