打撃改造中のソフトバンク松田宣浩内野手(30)が25日、ゴムチューブを使い「前さばき打法」封印特訓を行った。全体練習後、特打を行った松田の右膝は打撃ケージ後ろから藤本打撃コーチが白いゴムで引っ張っていた。

 体全体で球を迎えに行き前のポイントでたたく打法は松田の代名詞でもある。しかし、藤本コーチは「体力を使う打ち方なので年を取るときつい。上体ではなく下半身で打つ。(安打の)確率をよくするには軸回転で打った方がいい」と説明した。

 松田も「右に重心を残そうというのをテーマにやっています。今は結果が出ないんでいろんなことにチャレンジしています」と、構えを変えるなど工夫しながら振り込んでいる。

 実際に自分もケージに入り、ブレずに打つ手本を見せた秋山幸二監督(51)は「マッチはあれじゃないなぁ」と、軸回転への変更は難しいと口にした。来季、より打率の高い打者になるため、松田の試行錯誤は続く。