03年V打線を復活や!

 阪神の打撃コーチ補佐に就任したトーマス・オマリー前駐米スカウト(52)が30日、来日し会見を行った。11月1日の高知・安芸秋季キャンプ初日から指導にあたる。リーグ優勝した03年に特命コーチとして外国人選手を指導し、今回は日本人選手もコーチする立場でタテジマ復帰した。和田監督との絆も強く、強力タッグで猛虎打線を復活させる。オマリー氏の就任で阪神は来季のコーチスタッフが確定し発表した。

 あのコマーシャルのほのぼのフェースとは違う。オマリー氏は顔を紅潮させ、熱い口調で語った。打撃コーチ補佐に就任し、猛虎打線再建へ熱意をあらわにした。思い描くのは特命コーチとしてリーグ優勝を果たした03年チーム。中軸を担ったアリアスをケアし、金本らとの強力打線を築き上げた。

 「今回もああいう形で、チームに貢献したい」

 改革に、和田監督と強力タッグを組む。オマリー氏と指揮官との間には、強い信頼関係がある。

 「選手時代にはロッカーが隣同士だったしコーチとしても一緒にやった」

 選手としても切磋琢磨し、同時期にコーチとして頭を悩ませた。打撃理論でも深く共鳴している。駐米スカウトを辞してからも連絡を取り合う仲で、「和田監督から、打撃面で苦しんだという部分を聞いた。なんとか助けたいという思いで引き受けました」と、そのやりとりが就任の決め手になっていた。

 一番の任務は、マウロ・ゴメス内野手(29=ナショナルズ)を最有力候補として獲得を目指す新外国人大砲を1年目から爆発させることだ。「どういう選手が来るかはわからないが、日本の野球にアジャストするには時間がかかる。長い時間を一緒に過ごすこともできるし、どんな形でも手助けをしたい」と、自身が来日1年目から3割20本塁打を達成した順応力を出し伝えるつもりだ。

 今回は03年の特命コーチとは違い、日本人選手も指導する。「外国人だけでなく、すべての野手にいろんなことをできれば」と意欲的に話した。

 V奪回へ、打線の奮起が不可欠だ。「非常に興奮している。スカウトとしてやっているときは、直接試合に関われなかった。シーズンを通して、チームの勝ち負けに関われる、そういう部分を楽しみにしています」と熱を込めて語る。阪神ファンを喜ばせるのは、オマリー氏の頑張りがイチバンや!【山本大地】

 ◆トーマス・オマリー

 1960年12月25日、米ニュージャージー州生まれ。9年間メジャーでプレーし、91年阪神入団。93年に3割2分9厘で首位打者。95年ヤクルトに移りMVP。96年退団し帰国。日本通算742試合、820安打、123本塁打、488打点、打率3割1分5厘。97年から01年まで米独立リーグ監督。02年から2年間、阪神の特命コーチとして03年のリーグ優勝に貢献。現役時代は185センチ、89キロ。右投げ左打ち。