日本シリーズ第6戦に先発する巨人菅野智之投手(24)が、田中に投げ勝つ断固たる決意を固めた。第2戦でマー君と渡り合う投手戦を展開したが、6回に先制点を許して、イニング途中で降板。1勝1敗のタイとされ、シリーズの流れを引き戻された。ダッシュなどの前日調整を終え「日本で一番のピッチャー。でも、対戦する以上は関係ない。周りの人は、田中選手が勝つと思っているはず。その予想を覆すピッチングをしたい」。いつもは慎重なコメントに終始する登板前日だが、勇ましいコメントを並べた。

 田中の実力を肌で感じ、生半可では勝てないと分かった。第2戦で敗れた直後に「自分にとっての今年一番、人生でも一番のピッチングをしないと、勝てない相手だと分かりました。次、同じマウンドに立てるチャンスがあると思う。リベンジします」と語り、この大一番を見据えていた。CSファイナルステージでは、シーズン中に完敗した広島前田健と投げ合い、プロ初の完封勝利を達成。同じ失敗は繰り返さない。

 1年間の集大成にする。「僕は、明日がラストの登板になる可能性が高い。いつも以上に、絶対に勝つ気持ちを固めてマウンドに上がる」と決めた。先制点を与えることは即、敗戦に直結する。「1点の重みが違うから」と我慢比べを制す。捕手阿部は「菅野ばかりにプレッシャーをかけてもかわいそうだ」。無失点での逆王手へ、バッテリーで力を合わせて乗り越える。【宮下敬至】