<コナミ日本シリーズ2013:楽天2-4巨人>◇第6戦◇2日◇Kスタ宮城

 巨人原辰徳監督(55)はギリギリまでスタメンを悩んだ。試合前練習の終わる直前、田中に分がいい高橋由を3番に入れ、ポストシーズン25打席無安打だったロペスも名を連ねるオーダーを組んだ。1割台の打線が12安打。活性化させたのは、その観察眼だった。打撃練習ではケージの後ろに張りつき、各打者の調子を感じ取った。高橋由もロペスも気配を見せていた。「自分の力を出しやすい環境だと思って使いました」。確かな目で判断した。不調の選手だらけの状況から1日にして、田中攻略のミッションをクリアするまでに立て直した。

 5回のワンチャンスをものにした。ロペスの同点2ランだけに終わらさず、寺内が、長野がたたみかけた。阻まれたが重盗のサインでホームも狙わせた。「あの手この手その手ですよ」。攻撃的な采配で最強バッテリーにプレッシャーをかけ続けた。

 不沈艦の田中を沈めて、第7戦にこぎつけた。「東北を象徴する楽天とタイに持ち込んだ。明日は世紀の一戦になる。お互い死力を尽くして全力で戦います」。40年ぶりの日本一連覇に逆王手をかけた。またしびれる試合を迎える。【竹内智信】