ティファニーで祝杯を!

 広島前田健太投手(25)が7日、来季のリーグ制覇を誓った。広島市内の福屋でティファニーリニューアルオープンセレモニーに出席。セ・リーグの優勝トロフィーはティファニー社製で「来年こそは手にしたい」と意気込んだ。2年連続3度目のゴールデングラブ賞も受賞。菊池涼介内野手(23)丸佳浩外野手(24)も初受賞となり、守り勝つ野球で頂点を目指す。

 ティファニーの輝きに、目標も鮮明になった。タキシード姿の前田健は、背筋がビシッと伸びていた。きらびやかな空間の中でエースは誓った。

 「セ・リーグの優勝トロフィーがティファニーのものなので、来年こそトロフィーを手にできるよう頑張っていきたい」

 03年に新調された高さ63センチ、重さ約10キロの純銀製の“勲章”は、どんな宝石よりも輝いて見える。トロフィーを掲げて、そして、ビールかけ-。前田健は来年秋の歓喜に思いをはせた。

 10月31日、日本シリーズ第5戦。テレビ中継のゲストで、初めて日本シリーズを生観戦した。「CSとは、盛り上がりも、球場の雰囲気も違う。行きたい思いがより強くなった」。巨人坂本、沢村といった同年代の活躍に刺激を受け、何より心を震わされたのは、楽天田中の投球だった。

 第6戦に160球を投げながら、日本一を決めた第7戦で胴上げ投手となった。「かなりすごい。次の日はしんどいのに、投げたのもすごいけど、球速も出て、結果も出した」とライバルに敬服した。「楽天ナインの達成感、安心感を見ていると、うれしさを想像できる部分と、できない部分がある」。その「できない部分」を知りたい思いが強くなった。

 勝利への願望を後押しする朗報が届いた。2年連続3度目のゴールデングラブ賞に選出された。球団の投手では初の連続受賞。「特に投手は全体の成績も大事。2ケタできても、防御率が悪いと取れない。何年も続けて取っていきたい」。さらに、丸と菊池が受賞し、10年以来3年ぶりの3ポジション受賞となった。「守備はカープにとって強い部分」。ストロングポイントを前面に押し出し、エースを軸とした「守り勝つ」野球で、ティファニーをつかむ。【鎌田真一郎】