ソフトバンク大隣憲司投手(28)が7日、珍プランを明かした。来年1月に行う沖縄での自主トレで捕手に“転向”するというのだ。自主トレ参加メンバーは東浜、巽に内野手の塚田、育成新崎と捕手がいない。温暖な沖縄では肩も早めに仕上がるため、強めの投球も試したいところ。そこで大隣は「巽の球くらい僕が捕りますよ。もう左投げ用のキャッチャーミット作ってますから」と投手陣のリーダーらしく、おとこ気で急造捕手を買って出た。

 近大で2学年下だった巽は「大学の時にも受けてもらいました。あの時は左手に普通にミット持っていました」と打ち明ける。プロでもお世話になる上に「今度は右手にミットなので…」と感謝。投手大隣が受けることで感じるアドバイスも期待でき、巽と東浜、チームにとってもプラスだ。

 背骨付近の靱帯(じんたい)が硬くなり神経を圧迫する黄色靱帯(じんたい)骨化症の手術を6月に受けた大隣は連日のブルペン入り。この日は打撃投手と合わせ今キャンプ最多の166球を投げた。来季へ向け、大隣は自らの復活に加えて特注ミットをはめて投手陣全体の底上げも担う。【石橋隆雄】