アジアシリーズに参加する楽天田中将大投手(25)は、「アドバイザー」として後輩たちのバックアップに回る。荷物出しのため9日、Kスタ宮城を訪れ、若手に国際大会に臨む心構えを説いた。15日から始まる同シリーズでは辛島、釜田らの奮闘が期待されており、「(シーズンとは)いろいろ違う部分を感じると思う。若い選手がどう感じるか。今後の野球人生も変わってくると思うので、ただ漠然とやってほしくない」と諭すように話した。

 国際大会の経験がレベルアップのチャンスと考えるからこそのゲキだ。今年3月のWBCでは日本のエースとして準決勝で敗退したが、精神的、技術的に貴重な経験を得た。緩急を生かすためのカーブの使いどころなど、投球術の面でもプラスになり、今季公式戦で24勝0敗の快投をもたらした。自身の成長につなげたことで、チームを初のリーグ優勝、日本一に導いた。

 当初は疲労を考慮され、アジアシリーズ不参加の予定だった。ただ台湾ファンの期待もあり、急きょ参加することになり「投げることはないと思いますけど、できることをしたい」と心境を明かした。過去2度のWBC、北京五輪出場での経験談を伝えることも、田中ができることの1つ。「聞かれてもいないのに押しつけるのは好きじゃないので。聞かれれば、答えますよ」と、質問を歓迎した。

 登板はないにしても、12球団を代表してアジア王者を目指す姿勢は変わらない。「行くからには、しっかり応援します。いろんな意味で楽しみたい」。仲間の活躍を期待し、台湾に向かう。【斎藤庸裕】