ソフトバンク寺原隼人投手(30)が来季復活へグアム→ハワイ→沖縄と「南国自主トレツアー」を行う。FA移籍でオリックスから古巣へ戻った今季は16試合で4勝7敗、防御率4・65と期待を裏切った。左脇腹や右膝を痛めるなどケガにも泣かされた。

 「暖かいところでしっかり体をつくりたい」と12月中旬から、まずはグアムで来季へ向け本格始動。球団OBの養父鉄さんをパートナーに体を動かし、しっかり自分を追い込む。

 年末には家族とハワイへ。目的は家族サービスだが、合間にはトレーニングを継続。そして年明けには沖縄へ。加藤領健ブルペン捕手を相手に肩をつくる。

 9日は宮崎での秋季キャンプでブルペン投球後に加藤投手コーチに指導を受けながら、投球時の体重移動をチェックした。

 復帰2年目の来季は今季以上に厳しい先発争いが待っている。今秋ドラフトで1位指名したJR九州の加治屋蓮投手(21)は宮崎・福島高出身。今季4勝から巻き返しを図る20歳の武田と同郷の若き右腕がライバルだ。来季13年目31歳を迎えるベテランは早めの調整で先発枠を勝ち取る。