巨人福田聡志投手(30)が近日中に右ヒジのクリーニング手術を受けることが12日、分かった。シーズン後も秋季フェニックスリーグで登板を続けていたが、精密検査を受けた結果、同箇所の痛みを解消するために手術に踏み切ることを決断した。

 昨季は中継ぎでプロ入り最多の50試合に登板。原監督が「福田は緊急登板がいい。そういう特性がある」と認めるスクランブル登板への対応力などで、8勝1敗、防御率1・61の好成績を残し、日本一に大きく貢献した。今季は背番号29と若返り、勝利の方程式として期待されたが、腰痛による出遅れなどもあり、17試合で1勝1敗、防御率5・00と不振にあえいだ。

 術後は約3カ月で実戦復帰できる見込みで来季開幕には間に合う計算だ。今季はマシソン、山口、西村の最強中継ぎユニット「スコット鉄太朗」につなぐ、中継ぎ右腕の不在に首脳陣は悩んだ。シーズン終盤からポストシーズンにかけて沢村が組み込まれたが、変則投法から140キロ後半の速球で押す福田が万全の状態を取り戻せば、日本屈指の救援陣の層が厚みを増す。