去就が注目される楽天田中将大投手(25)と球団側の話し合いは、アジアシリーズ(15~20日、台湾)後に行われることになった。立花球団社長はこの日、仙台市内の球団事務所で「基本的に(大会期間中の話し合いは)ないと思います。台湾でやるという話ではない」と断言した。
前日11日に、ポスティングシステムの新協定に関する労使間事務折衝がプロ野球選手会と日本野球機構(NPB)の間で行われた。新制度で合意の見通しとなっているが、田中は制度が正式決定してから動きだすスタンスを変えるつもりはない。「変わらないです。全て終わってからです!」と語気を強めた。
田中はこの日、仙台から東京に移動し、今日13日に台湾入りする。アジアシリーズ決勝まで進めば、仙台へ戻るのは21日で、話し合いは大幅にずれ込むことになる。立花社長も「選手会の意見を集約しているということなので、その意見を待ってます」と静観の姿勢を示した。
23日にファン感謝祭、24日に仙台での優勝パレードが控える。田中自身の口からファンへ今後の去就を報告させたい考えはあるかと問われた同社長は「それはそれ。これはこれで対応したい」と、じっくり話し合いの時間を設けていく考えだ。
その上で、今後のために環境改善を求めた。「個人的な意見で恐縮ですが」と前置きした上で、「制度自体が1年以上前から失効している状態が続いている。もっと早めに気付いて動くべきだった」と、ここまでもつれた事態を問題視した。「今回の件は組織対組織の話。それを個人(田中)の話にくっつけるのはおかしい。憤りというか、悲しいです。田中がかわいそう」と同社長。田中の残留を希望しつつ、米挑戦の意向があれば後押ししたい考えを持つだけに、互いの意思を言えない現状を嘆いた。【斎藤庸裕】



