落合裁きはケガ人にも容赦なしだ。14日の契約更改交渉は故障者中心に行われた。中日山内壮馬投手(28)が減額制限を超える52%、2200万円減となる年俸2000万円でサイン。昨季10勝も今季は右肘痛などで9試合2勝4敗、8月末には手術を受けた。「力になれなかったのでしかたない」と潔かったが、公傷扱いは一切なしだ。

 ケガに泣いた中田亮、伊藤、ドラフト4位杉山も25%減でサイン。故障ではないが登板5試合の岩田も46%1300万円減となる年俸1500万円で判を押した。落合GMは「いいんじゃないですか」と信賞必罰を強調。すべては自己責任という厳しい立場だ。

 この日までに54選手が更改し、アップは13人で維持が6人、ダウンは35人。うち減額制限いっぱいが18人で制限超えは4人も出た。退団した井端を含めると約7・5億円の削減。FA中田賢を除き、日本人選手で未更改は谷繁兼任監督と体調不良の18歳若松だけ。厳冬更改の嵐は監督にまで吹くのか。【松井清員】