阪神掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC=58)が14日、秋季キャンプが行われている高知・安芸の宿舎に合流した。鳴尾浜での指導から戻り、最終クールに再び、安芸組を指導する掛布DCは、結果を出しつつある若手にも冷静だった。

 「うれしいですけどね。ヒット、ホームランという結果が出るのは悪いことではありませんし、ただ、内容がわからないので」

 シート打撃、練習試合と掛布DCの指導を受けた若手が結果を出した。森田、伊藤隼、新井良、中谷…。早くも掛布効果か、とも言われる中、結果よりも内容を重視する意味で実戦3カ条を掲げた。

 <1>ストレートを打て

 「やはり、ちゃんとストレートを打てるかどうかでしょう。僕も1年目の時、全部、ストレートだけ打ちにいった。でも、3割打てないわけでしょ」。自らの現役時代を引き合いに、速球を打ち返すことの重要性を再び強調した。

 <2>打った時こそ、反省しろ

 「うまく打てた時にこちらとしてはいろいろ言ってあげた方が効くかもしれない」。4打数2安打の時、凡退した2打席を反省すれば、効果が上がるというもの。

 <3>ボールを見極めろ

 「早い仕掛けというのは悪いことじゃない。ただ、その場合、ボールの見極めを大切にしないと」

 16日には韓国・LGとの練習試合が控えている。ここで“3カ条”を念頭に、各打者の内容を見極める。【鈴木忠平】