掛布さん、お頼み申します-。阪神は14日、鹿児島市内のホテルでドラフト2位指名の鹿児島実・横田慎太郎外野手(18)と入団交渉を行い、契約金6000万円、年俸720万円で合意した。背番号は未定。高校通算29発の大砲候補は、来春キャンプでの掛布塾入りを志願。「全てのことを吸収したい」と熱血レッスンを熱望した。(金額は推定)
掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC=58)も得意だった流し打ちで浜風を攻略する。本拠地・甲子園球場独特の右翼から左翼に吹く浜風。左打者はライトへ引っ張ると、打球が押し戻され苦しめられる。横田もその甲子園で活躍する姿を夢見て、3年間、鹿実のグラウンドで汗を流してきた。
桜島を望む高台にある鹿実のグラウンドは“甲子園”だった。「鹿実のグラウンドもライトからレフトによく風が吹いています」。甲子園の浜風を想定して3年間、逆らわずに打つ練習をしてきた。「センターから左方向に、逆方向へ打つのが一番自信がある」と言い切った。高校3年間はかなわなかった甲子園でのプレー。目指してきた聖地が本拠地になる。桜島からの風で鍛え上げた流し打ちで、打球を浜風に乗せる。
貪欲に掛布塾で、自慢の打撃をパワーアップさせる。横田は高校通算29本塁打を放つ長打力が武器だ。掛布DCは安芸での秋季キャンプや鳴尾浜で、森田や中谷、一二三ら未来の4番候補の指導に力を入れている。横田も掛布DCからのバッティング指導に、胸を膨らませた。「教えてもらえるものは全て吸収していきたいです」。掛布DCの打撃理論を、隅から隅まで吸収するつもりだ。
タイトルを取って父超えも目指す。父の真之さん(50)はロッテなどで活躍した元プロ野球選手。ルーキーイヤーの85年、続く86年とベストナインに輝いた。横田は「父もタイトルを取っている。超えられるようにタイトルを狙いたい」と父が見守る中、強く宣言した。偉大な父の背中も追いかける。
「1年目から1軍を狙いたい。甲子園で活躍している姿を、鹿児島県の皆さんに見せたいです」
雄大な桜島のように、横田は大きな夢を抱いている。【宮崎えり子】
◆横田慎太郎(よこた・しんたろう)1995年(平7)6月9日、東京生まれ。3歳で母まなみさん(51)の故郷・鹿児島へ。湯田小3年からソフトボールを始める。東市来中では軟式野球部。鹿児島実では1年から4番で一塁手。高校通算29本塁打。今春から投手も兼任し最速141キロ。父真之さん(50)はロッテなどで俊足巧打の外野手として活躍。姉真子さん(19)は鹿児島女バレー部で全国大会に出場し、現在鹿屋体大。50メートル6秒1。遠投105メートル。186センチ、85キロ。左投げ左打ち。



