巨人寺内崇幸内野手(30)がマッチョ化で二塁手の定位置確保へ足固めをする。17日、ジャイアンツ球場での練習後に来季へ向けて「とにかく打撃が大事。まずは体重を増やしたい」と掲げた。打球へ力感を加えるため、週4~5日のウエートを行い、筋肉量を増やす。今季もキャンプイン時には体重77キロまで増量したが、シーズンを戦い抜く中で現在の72キロまで減少した。「体重があると打球の力強さが違う。食べることも増やして、体重をつけたい」と細身の体形からの脱却を目指す。

 今季は自己最多の114試合に出場し、打率2割2分5厘、2本塁打、12打点。ポストシーズン(PS)では広島前田健、楽天田中と球界屈指の投手から1発を放ち「PSでつかんだものがある。それを来季、シーズンを通してやれたら」と壁を越えた自負がある。その感覚を維持するためにも「なるべく休まずに振りたい」と無休も誓う。チームは、FA宣言した西武片岡の獲得へ動いているが、寺内はさらなる高みを目指す。【広重竜太郎】