オリックス森脇浩司監督(53)が18日、李大浩内野手(31)に代わる新外国人選手に超大物を希望した。「長打力のある助っ人をとってくれると思う。どんな選手か楽しみだね」と期待し「今なら言えるよね。理想を言えば、二遊間を守れて3割、40発。100歩譲って30盗塁。プホルスとか、欲しいねえ」と無理を承知でぶちまけた。

 プホルスは10年連続3割30本塁打100打点とメジャー屈指のスラッガー。球団はすでに現役メジャー選手5人、3Aクラス8人の計13人をリストアップしている。今後FAになる選手もターゲットに「これから具体的にやります」(瀬戸山球団本部長)と人選を進めているところだ。

 資金はない…わけではない。李大浩の退団で、用意していた3年12億円以上とみられる資金が浮いた。球団はこれを、助っ人獲得など補強に最大限活用する方針だ。10年契約で年俸総額約200億円というプホルスどりは、さすがに夢のまた夢だが、楽天を日本一に導いたジョーンズ級の選手はリストにもある。指揮官の熱望する大砲獲得の可能性はある。

 2年間285試合で4番を打った李大浩に代わる日本人選手は、指揮官の目には現段階で見あたらない。「うちの陣容をみれば、新外国人を4番に当てはめて考える」と来季の打線の構想を練っている。森脇構想にすんなりはまる大物助っ人をゲットできるか。

 ◆アルバート・プホルス

 1980年1月16日、ドミニカ共和国生まれ。99年カージナルス入り。01年から10年連続3割、30本、100打点以上。12年からエンゼルス。通算3割2分1厘、492本塁打、1498打点。右投げ右打ち。