佑ちゃんが、決意の「プチひきこもり」を敢行している。日本ハム斎藤佑樹投手(25)が、オフのライフスタイル改善に乗り出していることを明かした。2軍の千葉・鎌ケ谷で14日、室内練習場でブルペン投球するなど自主トレ。昨年11月に発症した右肩関節唇損傷からの復活を期し、精力的に活動中だ。会食などを極力シャットアウトし、野球最優先の生活へシフトした。

 孤独に、ストイックに自分と向き合ってきた。「できるだけ外出はしていないです。1人の時間を大切にしている。やっぱり大事ですからね」。1人暮らしの自宅と鎌ケ谷の往復がこのオフ、1日の基本行動パターンになっている。交友関係が広く、律義な性格。例年は恩人や知人らへのあいさつ回りに奔走する期間だが、変化した。今年は「(会食など)断ることもあります」と来季への調整に専念している。

 この日はソフトボール出身で、早大の後輩の大嶋を相手に力強い投球を披露。順風満帆にステップアップしている。「今年はずっと苦しんだ。12月は少しでも楽しまないと」。斎藤はストレスフルで、来年2月の勝負の春季キャンプへ備えている。たった1人の時間をいっぱい「持っている」今オフを、目指すカムバック劇の土台にする。【高山通史】