日本ハム栗山英樹監督(52)が21日、人間力向上のためユニークな「冬期講習」を実施していることを明かした。居住している栗山町で異分野の各トップと懇談。キノコ栽培の名人、クマの権威、ビニールハウス作りにたけた農家らを訪問するオフを過ごしているという。チーム作り、大谷ら若手選手育成のヒントを探っているが、現状では成果十分だと力説。「感性を磨かないとね。もう1回、人間力を鍛える」とほくそ笑んだ。
既成概念にとらわれないアイデアマンは水面下で、動き回っていた。北海道で住まいを構える「栗の樹ファーム」を前線基地に、破天荒に来季の巻き返し策を練っていた。野球につなげられるかは難しそうだが、驚異的なトリビアを詰め込み、転化させていた。
(1)「キノコ博士に会ったりしてるよ。キノコの種って暖かいと育つと思っていたけれど1度、しばれさせる(北海道の方言=凍らせる)んだ。選手も1回、そうやってしたら成長するかもしれない」
(2)「クマに会わないためには行動を知り尽くさないといけない。フン。においが大事なんだよ。危険から回避するにはね。野球も似ているところがあるよね」
(3)「オレも1回、つぶしているけれどビニールハウスの雪かきは、横(側面)をやったらつぶれる。知らないでしょ。上の方からグシャッとね。野球も一緒だよね」
常人なら理解も、野球への結び付けは、厳しいかもしれないだろう。教授の肩書を持つ知性満点、栗山監督ならではのオンリーワンの発想力。栗山町の名もなき達人たちに支えられながら、逆襲の来季への基盤を着々と築いている。【高山通史】



