他球団もうらやむ大型補強が完成した。ソフトバンクは24日、前オリックスの李大浩内野手(31)の獲得を発表した。背番号はオリックスと同じ10。2年契約ながら3年目は李大浩と球団の相互オプションで、最大20億円にも及ぶ好待遇で迎えた模様だ。

 先発投手と4番獲得を主題に掲げた今オフはカニザレス、岡島に始まり、FAで鶴岡と中田が加入。サファテ、スタンリッジ、ウルフと続いた。最終8人目は李大浩。小川一夫編成・育成部長は補強を「ひと区切り」とし、韓国出身の長距離砲について語った。

 「あくまで競争だが、4番ファーストとして期待している。日本での実績も持っているし、計算できる。今年は4番の成績が良くなかった。来年日本一をとるための中心打者になってくれると信じている」

 関係者によると、契約内容は破格だ。ベースは2年契約で年俸は1年目が4億円、2年目は5億円。3年目は過去2年の成績が反映される李大浩と球団の相互オプションで、残留なら年俸5億円。各年に最大2億円の出来高払いが発生し最大で計20億円にも到達するとみられる。

 新加入8人衆の“補強費”は、最大で40億円も超える可能性がある。王会長は育成面への影響は覚悟の上で、1年限りの措置としており、日本一奪回が絶対的な命題。戦力は整い、あとは秋山監督の手腕に託された。