昨季最下位から巻き返しを期す日本ハムに、希望あふれる新外国人が加わる。大リーグ実績十分のルイス・メンドーサ投手(30=ロイヤルズ)は、日本を代表する天才打者と意外なかかわりがあり、自信にもあふれていた。メキシコ生まれの天真らんまんさも併せ持ち、ブレークの予感は十分だ。

 陽気なメキシカンのハートは、早くも日本に向いている。メンドーサは今季、先発陣の柱の1人として期待されている。今季、日本ハムが獲得した3人の新外国人の中での超目玉だ。メジャー通算16勝。12年にロ軍の先発陣の一角も務め8勝を挙げている。球団の歴代助っ人の中でも大物の本格派右腕は、壮大な野望を明かした。

 メンドーサ

 日本の球史に語り継がれるような活躍をしてファンから愛される選手になりたい。

 端正なルックス。米球界時代は肩に掛かるウエーブがかった長髪と個性もあふれる。栗山監督が「メッチャかっこいい」とほれぼれする容姿でスター性もあり、人気も沸騰しそうだ。

 メンドーサ

 入団の一番の理由はチームの信頼を感じたから。ローテを任せてもらえると言ってもらえたし、ぜひチームの力になりたいと思った。

 日本人打者の勝負強さは体感済みだった。レンジャーズ在籍時の08年7月、当時マリナーズのイチロー外野手(40=ヤンキース)が日米通算3000安打に王手をかけていた一戦。先発のメンドーサは1回第1打席で初球を左前へ運ばれた。記録達成をおぜん立て。歴史的なシーンを苦笑いしながら振り返った。

 メンドーサ

 彼の日米通算3000安打を許したのは、実は私です。大リーグの日本人選手と言えばイチロー。何度も対戦したが、とにかくアウトを取るのが難しい素晴らしい打者。

 11歳の時にメキシコ代表として来日。野球少年時代に縁があった地で再スタートを切る。大リーグで積んだ経験と実績に裏打ちされた自信があるが、日本人選手には特別な感情を抱いている。

 メンドーサ

 大リーグでいろいろな強打者たちと対戦してきた。経験を生かし自分の実力を信じて投げていれば、結果は必ずついてくる。ただ日本人はメンタルとフィジカルの強さを両方兼ね備えている選手が多い印象だね。

 オフは軽めのトレーニングで休息に専念。趣味の旅行などで心身を充電中だ。助っ人エース格のウルフが昨季限りで退団。11年から2年連続2ケタ勝利をマークした右腕が抜け刷新された中で、核になる存在だ。

 メンドーサ

 先発としてすごく期待されていると感じる。もちろん責任重大なポジションだと分かっているし、その期待に応える自信もある。

 持ち味はツーシームを含めた常時140キロ台後半の直球系を軸にしたパワー投球。変化球もチェンジアップとスライダー、カーブと多彩で、緩急を使える武器もある。日本への適応力も高そうだ。

 メンドーサ

 100%全身全霊を込めてプレーすることを誓う。日本での経験は絶対、自分をさらに大きくしてくれると思う。

 一点の曇りもない成功への確信、そして明るさ。最後に、デビューを待ちわびる日本ハムファンへのメッセージで締めた。

 メンドーサ

 みんなで今年の日本ハムを盛り上げましょう。頑張れ、日本ハム!!

 ポジティブ思考のニューフェース。今季のリベンジへの道筋を、太陽のように照らし出してくれそうだ。【取材・構成

 田中彩友美】

 ◆ルイス・メンドーサ

 1983年10月31日、メキシコ・ベラクルス生まれ。00年にレッドソックスとマイナー契約し、06年にレンジャーズへ移籍して07年メジャー初昇格。09年8月にレンジャーズ傘下3Aで、11年7月にロイヤルズ傘下3Aでノーヒットノーランを達成。メジャーでは通算7年で90試合(先発56試合)16勝25敗、防御率5・39。昨年3月のWBCではメキシコ代表。家族はモニカ夫人(25)。191センチ、110キロ。右投げ右打ち。