始めから終わりまで…桧山さん超え!

 阪神ドラフト2位横田慎太郎外野手(18=鹿児島実)が2日、同校のグラウンドで自主トレを公開した。昨年限りで現役を引退した桧山進次郎氏(44=日刊スポーツ評論家)の背番号「24」を引き継いだルーキーは先代が成しえなかったプロ1年目での本塁打、球団記録22年のプロ年数超えをダブルで誓った。

 背番号「24」の新たな物語が始まる。慣れない環境にガチガチだった昨年12月の新入団会見と打って変わり、地元鹿児島での自主トレで横田には時折笑顔を見せる余裕があった。いよいよ迎えた新年に、どでかく「神様超え」を誓った。

 「今年の目標は甲子園でホームランを打つことです。それを成し遂げられるように頑張りたい」

 高校3年間、たどりつかなかった甲子園。昨年12月の施設見学で初めて訪れ、「1日でも早く活躍したい」とより強い思いを持った。高卒新人が1年目で本塁打となれば、74年10月6日ヤクルト戦で掛布雅之(DC)が放って以来40年ぶりとなる。もちろん、先代「24」の桧山氏も成し遂げることはできなかった。

 さらにもう1つ。「できる限り桧山さんの年齢までやりたいと思います。頑張ります」。桧山氏は東洋大を卒業してプロ入りした。年齢で桧山氏を目指すと、高卒の横田は球団記録である22年の現役年数を上回ることになる。切っても切り離せない桧山氏の影を、プロでの永遠の目標とした。

 母校ではキャッチボールなど約2時間のトレーニングに励んだ。元日も午前中は近くの小学校で体を動かし夜はバットスイングと、休むことなくプロへの準備を整えている。

 「環境に慣れることができるのか、不安の方が大きい。でも野球では自分をしっかりアピールしていく」

 慣れない関西、チーム唯一の高卒新人だが、スタートすれば関係ない。始めから終わりまで桧山さんを超す!

 野望を持ちプロに飛び込む。

 ◆横田慎太郎(よこた・しんたろう)1995年(平7)6月9日、鹿児島生まれ。鹿児島実で高校通算29本塁打した長距離砲の外野手。昨年12月の新人体力測定で球界でも屈指の垂直跳び80センチを記録。父は元ロッテの真之さん。186センチ、85キロ。左投げ左打ち。

 ◆桧山の1年目と最終年

 プロ1年目の92年5月30日巨人戦(甲子園)で1軍デビューし、初打席は空振り三振。その年は7試合に出場し、打率1割7分6厘、17打数3安打、0本塁打だった。プロ22年目を迎えた昨年は「代打の神様」として代打通算158安打、111打点(いずれもセ・リーグ歴代2位)にたどり着いた。広島とのCSファーストステージ第2戦(甲子園)で代打本塁打を放ち、44歳でユニホームを脱いだ。