松井は1番を目指して走りだす。楽天ドラフト1位の松井裕樹投手(18=桐光学園)が3日、横浜市内で行われた青葉緑東リトルシニアの賀詞交歓会に参加した。中学時代のチームメートや恩師たちと新年のあいさつを交わすと同市内の神社に初詣。約2キロの道のりを猛スピードで走り、「新人1番」の目標を掲げた。
松井がえとの午(うま)のように疾走した。青葉緑東リトルシニアの賀詞交歓会が行われたグラウンドから約2キロ。初詣を行う神社へトップスピードで駆けだした。ほぼ同時に出発した報道陣のタクシーを置き去りにするほどの速度で、「気持ちを入れて走りました」と大粒の汗をぬぐいながら参拝を行った。
激走には理由があった。新年の誓いを問われ「まずは新人選手の中で1番になる。いろんなことで先頭に立ちたい」と堂々の1番宣言。背番号だけではなく、行動でも先頭に立つ姿勢を示すためだった。走り始めということもあり、ジャージーも下ろしたて。「似合います?」と着こなしを気にしながら、新年を祝うような明るいピンク色のチェック柄を身にまとった。
参拝前に今年初めて引いたおみくじは吉。「苦しき山路を越す旅人のごとし、苦労、困難多けれども、後、必ず良かるべし」と1番を目指すためには努力が必要と出た。ちょっぴり厳しめのお告げだったが「大吉が欲しかったんですけど、まだ1番じゃないよということですね。欲張らず上を目指せと、良い方向にとりたい」と前を向いた。
肝心のお願い事は「ケガなく1年間できるよう、よろしくお願いしました。長い戦いとなるプロへの準備をしっかりしていきたい」と1年目の完走を祈った。シーズンを走りきるために年末は28日まで桐光学園の合宿に参加。球団から渡されている練習メニューをこなし、体力強化に励んでいる。そのため「正月太りとかはありません。良い状態で来てます」と胸を張る。
「今の気持ちを漢字で表すと?」と聞かれると松井は「出発」と即答。「桐光学園もそうですし、地元で原点である青葉緑東リトルシニアから『出発』するということで」と話す。楽天松井の第1歩となる入寮は9日。いよいよプロ生活の始まりを告げる号砲が鳴る。【島根純】



