大吉は、自力で呼び込むで!

 オリックス岸田護投手(32)が3日、平野佳らと京都府内で自主トレを公開した。

 今季の岸田の意気込みはハンパない。元日から始動し、練習後に5回も運試ししていた。「勝ち運の寺」として知られる「勝尾寺」(大阪府箕面市)へプロ入り後初めて初詣し、縁起のいい「大吉」ゲットを目指し、ダルマ型のおみくじを引いた。だが「吉」だったため再挑戦。しかし今度は「末吉」だった。ならばと今度は3つ1度に引いたが「大吉」は出なかった。「凶もなかったですけどね」と岸田は苦笑いした。

 昨季は先発転向を目指したが、春季キャンプ中に故障して出遅れ、復帰後は中継ぎとして3勝2敗と不完全燃焼に終わった。今季は再び先発を狙い「先発としてフルにやるなら27、28試合、イニングも200回を目標に、1年通してガッツリやりたい。開幕投手だって、スキがあればいったるでという気持ちはあります」と今季にかける思いは強い。

 初夢は覚えていないが「たぶん(縁起がいいとされる)富士山の夢を見たと思いますよ」と前向きだ。初詣の運試しは“不発”も、シーズンでは自らの手で「大吉」をつかんでみせる。【高垣誠】

 ◆勝尾寺(かつおうじ)大阪府箕面市にある寺院。奈良時代に創建され、当初は「弥勒寺」だったが、同寺での祈願で病気が治ったことを喜んだ清和天皇から「王に勝った寺」として「勝王寺」の名を下賜され、寺は「王」では恐れ多いことから「尾」とし「勝尾寺」と称した。以後、勝ち運の寺として武将らの信仰を集める。JリーグのG大阪も毎年、必勝祈願を行っている。秋には紅葉の名所としても人気。