日本ハム鍵谷陽平投手(23)が寒冷地仕様のボディーを手に入れ、ロケットスタートに成功した。4日、帰省していた北海道から2軍施設のある千葉・鎌ケ谷の勇翔寮へ午前中に帰寮。第一声は「めちゃくちゃ、あったかいですね」。この日、球場開きに合わせて金子誠や武田勝らが訪れたが「寒い」を連発。関東とはいえ、内陸部の鎌ケ谷は冷え込みが厳しい。先輩らは防寒バッチリの格好で自主トレしたが、1人だけニット帽や手袋もなしでグラウンドに登場。軽装でダッシュやランニングで汗を流した。

 極寒トレの成果を、いきなり発揮した。年の瀬は滝川市内の室内練習場を借りて調整。底冷えが激しい中で、ランニングや軽くキャッチボールを行った。「やっぱり北海道は寒い。帰っている間も夜になったらふぶいたり、天気も安定しなかったので」と苦笑いも、自然と寒さに対する免疫力は向上した。ルーキーイヤーの昨季は4月にプロ初白星を挙げるなど出だし好調も後半戦は失速。1年間を戦える体づくりが急務の道産子右腕はキャンプ前からトップギアで突っ走れる体に変身。2年目を快調にスタートした。【木下大輔】