米軍の新型輸送機「オスプレイ」のごう音を、ヤクルトのドラフト3位秋吉亮投手(24=パナソニック)が雄たけびでかき消した。7日、沖縄・浦添キャンプ3度目のブルペンで60球を投じた。その最中に上空をオスプレイが数回通過した。「ゴーッ」という音が、浦添のブルペンにも響き渡った。
それに「うぉりゃ!」という秋吉の声が重なった。「小川監督とか高津コーチとかが見てくださっていたので、いつも以上に気合を入れて投げないとと思ってました」。アピールに必死な変則右腕は、試合中と同じように、リリース時に雄たけびを上げた。
気合度は数値が示していた。秋吉の右前方付近に設置した日刊スポーツの音量測定計によると最高で75デシベルを計測し、同位置で計測したオスプレイは78デシベルだった。女子テニスのシャラポワがスイング時に発する絶叫が100デシベルと言われる。「本気になると自然に出るんです」。秋吉が絶叫に近い声を発していたのは、リリース時に力を一気に爆発させている証明ともいえる。
ほえるルーキーの投球を見守った小川監督は「良い球を放っていた」と評価したが、秋吉は「プロは甘くないです」と浮かれなかった。第3クールでフリー打撃に登板し、19日中日戦(北谷)で実戦デビューの予定。「アピールしていかないといけない立場なので」。思いのたけを、ボールに込めていく。【浜本卓也】
◆秋吉亮(あきよし・りょう)1989年(平元)3月21日、東京生まれ。足立新田では3年夏に東東京大会4強。中央学院大では1年春からベンチ入りしリーグ通算14勝。12年BFAアジア選手権では最高勝率と最多奪三振の2冠に輝いた。球種は直球、チェンジアップ、スライダー。182センチ、73キロ。右投げ右打ち。家族は夫人。



