ふがいない過去へのリベンジだ。楽天塩見貴洋投手(25)が11日、紅白戦で好投した。先発し、主力組相手に3回を1安打無失点。2回には、130キロ台後半の直球でジョーンズのインハイを突き、最後は二飛に打ち取った。メジャー434発男に気後れせず、「AJ(ジョーンズ)にインコースを投げられた。直球のインコースの角度が戻ってきた」と収穫を口にした。

 星野楽天初年度のドラフト1位左腕だ。1年目で9勝を挙げたが、2年目6勝、3年目の昨季は左肩の故障もあって1軍登板なし。チームが日本一に輝いた昨秋も、蚊帳の外。「何か嫌だなと思って」日本シリーズのテレビ中継を、つけては消し、消してはつけを繰り返した。結局、日本一になった瞬間だけ見届け、胴上げもニュースも見なかった。

 復活の足がかりは、1月に米国で行ったマリナーズ岩隈との自主トレだ。「一緒の投げ方だと、また肩を痛める」と、下半身を意識したフォームに修正中。完成度は「70%ぐらい」と、さらに上を目指す。星野監督には「まあまあ。あのクラスが、つかんでいかんと」と期待された。「田中の穴を埋めるよう10勝以上」が目標だ。【古川真弥】