巨人松井秀喜臨時コーチ(39)が12日、1、2軍全選手らを対象に約30分間の講義を行った。冒頭の15分間、伝えたのは自身の経験だった。長嶋監督から教わったことを「練習の大切さ」と挙げ、「小さな積み重ねの結果、レベルアップできた」と説明。同監督とのマンツーマンでの素振りにも触れ「空気を切る音を大事にした。最初は分からなかったが、どんどん分かるようにもなった」と明かした。
自身の考える「ジャイアンツ道」も伝えた。「ジャイアンツとはチームを優先に、スタートするチーム愛がある。ジャイアンツが勝つために、今、何をやらなければいけないかを優先すれば、一番いいプレーができる」と熱く語った。巨人の中軸として、重圧と闘ってきた男が達した境地だった。「世界」を舞台に戦った松井コーチの一言一句に、選手も真剣な表情でペンを走らせた。
質疑応答も、熱気を帯びた。阿部は「短期決戦での準備の仕方」を質問。「いい選手は変わらない」と答え、チームメートだったバーニー・ウィリアムスから、シーズン中に「今日は大事な試合だ」と言われ、「なぜ?」と聞くと、「ヤンキースはいつも第7戦のつもりで戦うんだ」と教わった話も加えた。アンダーソン、橋本、柴田、村田らも質問。選手の充実した表情が中身の濃さを物語った。【久保賢吾】




