カツ、喝、勝つ!

 阪神掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC=58)が12日、宜野座キャンプで指導するため、沖縄・読谷村のチーム宿舎に入った。今日13日から4日間の第3クール期間中に参加。昨秋の安芸キャンプで密着指導した伊藤隼、森田らに実戦での発奮をうながした。和田監督も「カツを入れてもらおう」と、若虎の起爆剤として期待した。

 粋な黄色いジャケットが決意の証しだろう。若手強化の切り札として期待される掛布DCがついに沖縄入りした。小雨が降りしきり肌寒い天候など吹き飛ばす熱さがあった。宿舎に到着するや「(昨年)秋季キャンプに参加して、こっちに来ている選手は結果が大切。1打席1打席のなかで何をしようとしたか、その内容です。それに結果がともなうのがベスト」と第一声。激しい戦いを予告した。

 今日13日からの第3クールは1軍をかけたサバイバルになる。伊藤隼、森田、中谷、緒方…。13日はシート打撃を行い、14日の練習試合サムスン戦(宜野座)から紅白戦も含めて3連戦が待ち構える。生き残るか、脱落するか。追い詰められても踏ん張れる者にこそ、レギュラーの資格がある。3試合を見る掛布DCは心構えを説く。

 「結果を出さないといけないという気持ちで空回りするかもしれないけど、空回りするくらいの気持ちがないとダメだよね」

 キャンプインを2軍メンバー主体の高知・安芸で迎え、ハングリー精神に触れた。前日11日の練習試合西武戦では北條や一二三らが活躍。「選手も納得した2クールだった。一区切りした形で沖縄に来られた。これからが本当の勝負」と言う。実戦が本格化する、絶好のタイミングで参戦だ。和田監督も期待を込める。

 「まずは、会って向こう(安芸)の若手の話を聞いたり、こっちの若い選手の現状とかを話してになる。若い選手がグッと来始めているけれども、カツを入れてもらおうか」

 安芸ではホテルの自室で一息つくのが午後9時を回ることもあった。テレビのCS放送で宜野座キャンプの模様が映っても、疲れもあり眠くなった。今回は違う。隼太や森田が目の覚めるような強打を放てば、心は躍る。掛布DCも若虎底上げの使命を自覚する。

 「和田監督が言う、1年間、戦うスタミナを考えたとき、どういう激しい戦いがあるかがスタミナにつながる。和田丸は止まるわけにいかない。いい形でゴールテープを切りたい」

 昨秋の安芸キャンプから親身になって若手を教えた。オフも鳴尾浜を訪れて、仕上がりを確認。宜野座は新たなステージだ。有望株が突き抜けるため、ムチを強くたたく。【酒井俊作】