「新作」カットボールがベールを脱いだ。今年40歳を迎える中日岩瀬仁紀投手(39)が13日、今キャンプ初めてフリー打撃に登板し、オフから取り組んでいるカットボールも試投した。お披露目は、わずか6球だったが、横滑りする新球は威力十分。竜の守護神が新たな武器をひっさげ、前人未到の400セーブ達成&2年ぶりセーブ王奪回に挑む。
いつも表情を変えないマウンドで笑顔になった。「カットいきます」-。岩瀬は打者3人が2巡目を迎えたところで宣言した。「若い子に投げるのは気が引けるから」と新球披露はわずか6球だけ。それでも打者の反応を見つめる岩瀬は、楽しくてしょうがないといった感じだ。
岩瀬
とりあえず投げてみたという感じ。失敗したときにいかにボールにできるか。まあ、楽しめるのも2月まで。3月になってオープン戦になったら楽しんでる場合じゃないから。
手応えは上々。目撃者の言葉からも「使える」ことは明らかだ。ボールを受けた田中は「結構、(横に)滑ってました。もともと“まっスラ”っぽいのはあるけど、曲がりが少し遅かった」と証言。右バッターの森越は「宣言されたけど打ち損じた。直球と同じ投げ出しで同じ軌道から曲がる」と差し込まれた。
毎年のように“引き出し”が増えていく。昨年はナックル、一昨年はシンカー習得にチャレンジした。そして今季の新作は…。カットボールとツーシームのダブル挑戦を宣言していた。スライダー、シュートの絶対的な武器があっても果敢に取り組む。試合で使えなくても、新球に挑戦することで新たなヒントが生まれる。これが鉄腕の哲学だ。
岩瀬
今の段階としては順調。次のクールでは打者に投げるので、しっかりとやっていきます。
試みは新球だけではない。今キャンプではバックスイングを大きく取り、上から振り下ろすように投げる「背負い投げ投法」にも同時並行で取り組んでいる。前人未到の400セーブまであと18セーブ。歩みを止めない。進化を続ける守護神は今年も頼りになりそうだ。【桝井聡】



