衝撃の「プロ1号」だ。阪神のドラフト4位梅野隆太郎捕手(22=福岡大)が15日、紅白戦で豪快アーチを放った。「深いところだったので、行ってくれ!
と思いながら一生懸命走りました」。思いは通じた。バックスクリーン右横の芝生に着弾した。
最終回の6回2死走者なし。マートンの代打でコールされた。同期のドラフト5位山本の5球目。123キロのチェンジアップをすくった。「自分の結果が欲しかったのでボールに食らいついていこうと思った。振り抜いたらスタンドインして、すごく良かった」。本塁打を確認すると、スタンドからわき上がる拍手の中、ペースを緩めて、記念の一打の余韻に浸った。
前日14日の練習試合、韓国・サムスン戦。5失点したリードに加え、自慢の打撃も3打数2三振に終わっていた。ほろ苦いデビュー戦から一夜明け、この日は特別ルールでの紅白戦。本塁打の前にも代打で1打席立っていた。相手はドラ1岩貞。「力んでボールをかすることが多かった」と三ゴロに打ち取られた。同じてつは踏まない。同期対決2度目で「打てる捕手」の実力を証明した。
昨季、阪神の捕手の本塁打は計4本。激戦区に新しい風を吹き込む存在だ。和田監督も「外野は越えるかなと思ったけれど、あれが入るのは風を差し引いても、パワーがたけている」と期待を込めた。もちろん、梅野の挑戦は、これからが本番。本人も「打つことに関しては10回あったら7回のミスはできる。でも守備は1回のミスが勝敗に関わる」と話し、紅白戦後もマシン相手に捕球練習を繰り返した。だが、疲れ知らずの22歳。堂々と正捕手へ立候補だ。



