巨人からFA移籍した中日小笠原道大内野手(40)が21日、竜1号で復活をアピールした。沖縄・北谷でのシート打撃。岩瀬の内角高めのスライダーに肘をたたんで反応し、右翼席にカッ飛ばした。「風速20メートルの風のおかげ」。大照れで登場したが、宝刀を運ばれた守護神が「うまく打たれた。完敗」と認めた技あり打。本人も手応え十分だ。
「この時期でも結果は出ないより出た方がいい。悪くないと思います」。本塁打は昨年6月5日の日本ハム戦(東京ドーム)の11回、増井から劇的なサヨナラ3ランを放って以来の快感だった。巨人ではその後出番に恵まれず2軍暮らし。戦力外に近い形で落合GMの中日に拾われた。オレはまだできる!
恩返しと意地の詰まった1発だった。
その後もパヤノから中前適時打を放つなど、左腕を苦にせずマルチ安打で2打点。2度のシート打撃で、合計6打数3安打の好調ぶりだ。それでも満足せず、志願して辻コーチの居残り特守を受け、さらに連日の特打も欠かさなかった。
唯一のリラックス法は宿舎での半身浴。「パチンコもゴルフもしないし釣りもしない。映画も見ないし買い物も行かない。15分から30分、ぬるいお湯にのんびりつかる時間がホッとしますね」。決め事は「休日は部屋でゆっくり寝てクツを履かない」こと。明確なONとOFFの切り替えも好調維持の要因だ。
谷繁監督もうなずいた。「明日から出たいと言ってきた。順調というか進んでいると思います」。今日22日のオープン戦開幕のオリックス戦(北谷)に、移籍後初の対外試合出場を志願。森野&ルナとの開幕一、三塁争いから1歩も引くつもりはない。「しっかり集中して開幕を迎えたい」。ガッツの逆襲章が華々しく幕を開けた。【松井清員】



