左足甲を痛めていたオリックス谷佳知外野手(41)が、10日の教育リーグ中日戦(神戸第2)で移籍後初の実戦に出場した。「3番指名打者」で先発。2打数2安打1打点と貫禄を見せつけた。

 違いを見せた。1回2死、中日の左腕浜田から、3ボール後のストレートをたたき中越えの二塁打。3回2死三塁では、初球を右へ運ぶ技ありの先制適時二塁打だ。谷は「タイミングもとれたし、打てる球を打った。感覚的にはいい感じでした」と納得の表情。まだベースを踏む際などに足に違和感はあるが、順調に回復。今後、開幕に向け調整ペースを上げていく。

 視察した森脇監督も「さすがの打撃。少しブランクがあっても試合でああいう打撃ができるのはキャリア、技術があるから。足の不安がなくなり、コンディションが整えば(1軍に)呼んで見てみたい」とあらためてベテランの打撃力を評価。近日中に1軍昇格の運びとなりそうだ。