<オープン戦:日本ハム0-5中日>◇15日◇札幌ドーム
中日4年目左腕の大野雄大投手(25)が、初の開幕投手を確実にした。日本ハム戦に先発し7回無失点。オープン戦は4試合18イニングで自責1、防御率0・50の安定感で大役を手中にした。谷繁元信兼任監督(43)はまだ開幕投手を公言していないが、本人は手応え十分だ。3月28日ナゴヤドームでの広島戦。マエケンに投げ勝って開幕ダッシュだ。
走者は出してもホームは踏ませなかった。それが竜の新エースの自覚だ。先発大野が2回1死満塁も6回無死二塁も踏ん張った。7回で7安打も無失点。これでオープン戦は18イニングで自責1、防御率0・50の安定感。ライバルのカブレラも引き離し、敵はいない。オープン戦とはいえ、5連敗を阻止した姿も頼もしい。3・28広島戦。初の開幕投手が確実になった。
大野
0で抑えることが毎回の課題なので、それができてよかったです。オープン戦は充実しています。
手応えは十分だった。昨季終了後に多くの同僚から「来年の開幕はお前がやれ」と叱咤(しった)され、意識は変わった。キャンプでは「僕しかいない」と宣言。プロ4年目で最多の1800球を投げ込んだ。力を注いだのは、10勝しても10敗する要因となった「不用意なムダ球」の撲滅。そして制球力を身につけ、オープン戦は18回で3四球と見違える投球に変身した。
大野
今年は完投も意識しています。毎試合自分が最後までいくつもりです。
意識は高い。開幕投手を務めるからには全試合で先発完投を目指す。昨季のチーム完投数は12球団最少の2。そのうち1つは大野だが、もっとしっかり投げていれば、救援陣を酷使せずにすんだとの自責の念もある。28日の広島先発は前田が有力。マエケン相手の完投勝ちで、開幕ダッシュに弾みをつける意気込みだ。
投球を受けた谷繁監督も「バカスカ打たれた去年に比べたら全然違うんじゃない」と評価した。だが開幕については「1つずつレベルを上げていかないといけない」と話すにとどめ、また明言しなかった。求める理想はもっと高いようだ。
大野
決めるのは監督、コーチで僕は見せるだけ。次も抑えてアピールする。
ラスト先発は21日の楽天戦が有力。また快投して今度こそ監督に「開幕は大野」と言わせる。新エースに慢心はない。【松井清員】



