<オープン戦:DeNA2-2阪神>◇15日◇横浜

 虎の新守護神が鮮烈に横浜デビューした。呉昇桓投手(31=韓国・サムスン)は、抑えて引き分け、失点すれば負けとなる9回を任された。1死二塁のピンチを招いても、強気の投球で3つのアウトすべてが空振り三振。「必ず抑えないといけないから」と顔色ひとつ変えずに締めくくった。

 強気だった。先頭白崎を伸びのある直球で追い込むと、149キロの外角高めで空を切らせた。金城に落ちる球をうまく右中間へ運ばれたが、ここから真骨頂。代打多村を高め150キロ、代打井手は148キロでズバリと内角を突き、バットに当てさせなかった。内角を果敢に攻め抜いたことに「大事な部分。ピンチになって内角に甘く入れば終わってしまうから、気をつけないと」と冷静だった。

 開幕へ向けて「本気モード」に入った。来日から実戦6試合目。初めて試合前から登板を決めず、展開次第での投入だった。セットアッパーの福原と安藤が甲子園で調整する中、関東遠征に最初から参加。ストッパーとして試合の流れを読みながら、満を持してセ・リーグ他球団の本拠地で初登板した。

 これから何度も踏むハマのマウンドで、強烈なインパクトを残した。和田監督も「真っすぐは意図的に空振り取っているし、コースにもしっかり投げられる」と高い信頼を寄せる。サヨナラ勝ちへ盛り上がったベイ党は、3Kでシュンとさせた。9回は大丈夫。虎の「宝」を、持ち腐れにしちゃいけない。【近間康隆】