阪神が異例の開幕ロケットダッシュ計画を立てたことが15日、明らかになった。当初予定していた6人の先発ローテから方針を転換。リスクを抑えるため5人で開幕を迎え、能見篤史投手(34)、ランディ・メッセンジャー投手(32)のダブルエースを中5日でフル回転させる。これに伴い藤浪は中日との2カード目初戦に変更。9年ぶりの優勝へ、スタートから一気にペナントの主導権を握る。
春先を制すものがペナントを制す。阪神が開幕を5人の先発投手で迎えることが判明した。当初予定していた6人スタートから方針を転換。ローテーションを再編し、能見、メッセンジャーの左右のエースを中5日でフル回転させることを決めた。複数の球団関係者が認めた。
開幕から5人ローテは異例とも言える。だがそれ以上に出だしに懸ける思いが強かった。5番手に当確している秋山はシーズン通しての実績がなく未知数。決め手に欠けている6番手投手と同一カードに並べることは危険と判断し、リスクを抑えた形を取った。目算は表ローテ、裏ローテともに「最低でも2勝1敗」だ。
「スタートダッシュローテ」に合わせて、メッセンジャーを当初の2カード目の頭から、開幕2戦目に変更した。29日の登板後は4日のヤクルト戦(神宮)でカード頭として先発。開幕カード以外は能見と別カードに登板することで、バランスをとった。ここまで対外試合3戦で1失点と安定感は抜群。G倒後は、流れを引き寄せる重要な役割を担うことになった。
開幕投手の能見は28日の巨人戦後に、中5日で3日の中日戦(京セラドーム大阪)に登板する。裏カードの頭を担う藤浪、5番手当確の秋山の後にエースがどんと構え、最低でも2勝1敗、願わくば3連勝を取りに行くことになる。まさしく攻撃型、スタートダッシュを狙う再編となった。
5人ローテは、6番手の見極めに猶予を持たせる意味もある。本拠地開幕戦の4月1日に先発する藤浪は火曜日の男として、日曜日登板の榎田も中6日のペースを回る。早ければ開幕3カード目にも6番手の投手は必要になるが、出番を極力遅らせ、調整に余裕を持たせることも可能となる。
スタートダッシュに成功すれば、ペナントを優位に運ぶことができる。悲願のリーグ制覇は“春闘”が肝心。3年目の勝負に出る和田監督は、左右のエースに命運を託した。
◆開幕ローテーション
1カードは3連戦が基本。例年、開幕から黄金週間まで6連戦が組まれることが多く、先発6人を用意するのが基本。阪神も昨年はメッセンジャー、岩田、藤浪、能見、スタンリッジ、榎田だった。12年は開幕4戦目ヤクルト戦が雨天中止。メッセンジャーが5戦目にスライド登板したため、5番手だった小嶋に登板機会がなかったが6人態勢だった。



