今季は1本目から数えます!

 昨年、スタンドのファンがソフトバンク長谷川勇也外野手(29)の安打数を数え有名となった「ハセメーター」が今季は開幕戦から登場する。

 長谷川は昨季198安打を放ってパ・リーグ首位打者に輝いたが、ハセメーター登場は150安打を超えた8月末だった。制作者の関口岳生さん(48)は「長谷川選手からは、佳境になってから始めてくださいと言われたのですが、待ちきれませんでした」と準備した。オフに球団ファンクラブの企画で本人と対面。その時、寡黙な打撃職人は「心の中ではすごくうれしかった。あと2枚、今年はめくれるように」と200安打への強い気持ちを語ってくれたという。その第1代ハセメーターは、長谷川本人が記念に持ち帰った。

 昨年は鷹の祭典に合わせ数字の色は紫だったが、今年はオレンジ。「俺がやる→オレ→オレンジ。俺俺オレンジです」と、関口さんは得意?

 のだじゃれから色を選んだ。ヤフオクドームの右翼席前列の年間指定席を仲間と購入。今季は右翼での起用が多そうな長谷川をすぐそばで見守る。遠征先で関口さんが観戦できないケースでも、有志を募り、ハセメーターを託す考えだ。

 オープン戦も残り5試合となり、打率も3割3分3厘と数字を伸ばしてきている。コツコツと勝利につながる安打を重ねることにこだわる長谷川にとって、今年も大きな励みとなりそうだ。【石橋隆雄】