<中日1-6広島>◇29日◇ナゴヤドーム

 九里初勝利は大砲のおかげ!

 広島ブラッド・エルドレッド内野手(33)が2本塁打を含む3安打3打点と大暴れし、ルーキー九里の初勝利を援護した。2回に弾丸ライナーで先制左越え弾を突き刺すと、1点リードの6回にも左翼席へ2ラン。恐怖の6番打者がチームを5年ぶりの開幕2連勝に導いた。

 九里初勝利へ、視界が開けた瞬間だった。エルドレッドが獲物を1発で仕留めた。低めの142キロ直球を完璧なタイミングで強振。弾丸ライナーは先制弾として左翼席に突き刺さった。

 「1本目にしっかりいい打ち方ができたから、次も自信を持っていけたよ」

 2回1死から今季1号ソロを放つと、もう止まらない。4回2死一塁からは遊撃内野安打。1-0と緊迫状態が続いていた6回2死三塁では、値千金の2ランを再び左翼席まで届かせた。一気に中日を突き放し、ルーキー九里の初勝利を力強くアシスト。試合後は充実感たっぷりの表情だった。

 米国では「車1台は買える」値段のボートを購入し、度々早朝からフロリダ湾まで海釣りに出かける。「シイラとかカジキマグロを釣るんだ。自分の身長(196センチ)より大きなカジキをゲットしたこともあるよ」。一方で沼地の釣りを敢行する際は、人間を襲うこともあるアリゲーター(ワニ)に囲まれながら、釣りを楽しむ。「ワニの頭に釣り糸を垂らしたりね」とニヤリ。プライベートから緊張感を楽しむ男にとっては、開幕3連戦の緊張の中で結果を出すことは朝飯前なのかもしれない。

 大砲の2発から5年ぶりの開幕2連勝を飾り、野村監督は「いいところで、いい働きをしてくれた」と納得顔だ。エルドレッドは「九里がいいテンポでゴロを打たせてくれたから、いい攻撃のリズムに乗っていけたね」と説明。カープは今、確かに投打がかみ合っている。【佐井陽介】