ファンの皆さんに恩返しがしたい-。前日の巨人戦で救急搬送された阪神西岡剛内野手(29)が3月31日、東京都内で精密検査を受けて脳に異常なしと診断された。引き続き入院する西岡は球団を通じてファンにメッセージを送った。今日1日の中日戦の欠場は確実だが、この日は出場選手登録を抹消されなかった。チームは1日でも早い復帰の可能性を模索していくようだ。
不幸中の幸いだった。前日の巨人戦で救急搬送されて東京都内の病院に入院した西岡はこの日、脳のMRI検査とCT検査を受けた。その結果、脳に異常なしと診断された。球団から発表された鼻骨骨折、左肩鎖関節の脱臼以外の新たな故障もなかった。
「昨日は皆さんにご心配をおかけしました。スタンドの阪神ファン、巨人ファンの皆さんの声援は聞こえましたし、本当に心強かった。改めてありがとうございます。まだ退院できていませんが、早くグラウンドでファンの皆さんに恩返しがしたいと思っています」
都内の病院に引き続き入院すると発表された西岡は球団を通じて、ファンにメッセージを送った。意識不明の状態から自分を引き戻してくれたファンに対する感謝が込められていた。
西岡は前日、巨人3回戦の2回、ともに打球を追った右翼福留と激突し、頭からグラウンドに落ちた。一時、意識を失うほどの衝撃で、東京ドームのグラウンドから救急車で運ばれた。一時、騒然としたスタンドからは両軍ファンによる「西岡コール」が送られた。
西岡はその後、午後11時頃に自身のフェイスブックを更新して「西岡コールで意識がほんとに戻りました!
感謝の言葉しかありません!
自分の名前が球場に響いたとき涙がとまりませんでした!」などとつづっていた。
チームはこの日の時点で出場選手登録を抹消せず。前日の状況から長期離脱は必至と思われたが、長期離脱が回避できる可能性も出てきた。今日1日の欠場は決定的だが、最悪の事態を免れたことで球団関係者は胸をなで下ろしている。<西岡と同じ肩鎖関節脱臼の主な選手と復帰への日数>
◆阪神矢野
02年4月13日横浜戦で、本塁上で走者と激突。3日間の安静の後で練習を再開し、5月18日にウエスタンの試合に出場。1軍戦には、3日後の同21日巨人戦で復帰し、スタメン出場。38日ぶりだった。
◆巨人元木
03年4月13日の阪神戦で守備中に仁志と衝突。5月30日の阪神戦で47日ぶりに1軍に復帰。
◆オリックス後藤
08年7月5日の日本ハム戦でダイビングキャッチを試み負傷。8月10日ロッテ戦で36日ぶり1軍復帰となった。
◆ヤクルト相川
13年4月6日DeNA戦で負傷。5月25日ソフトバンク戦に49日ぶり復帰。



