<西武2-3ロッテ>◇15日◇県営大宮

 あんなものじゃない!!

 ロッテ涌井秀章投手(27)が、古巣西武を相手に移籍初勝利を挙げた。7回を投げて5安打2失点。最後まで球威が衰えることなく、移籍後最速の147キロもマークした。開幕から2戦は勝ち星なく、初登板の際は西武伊原監督から「涌井はあんなもの」と酷評される一幕もあった。この日の好投はチームの連敗も止める大きな1勝。12球団勝利の記録も手にした。

 ◆あんなもの騒動

 1日のロッテ-西武1回戦(QVC)で、西武はロッテ先発の涌井から3点を奪い、6-2で今季初勝利を挙げた。伊原監督が「ここ2年くらいの涌井はあんなもの。5回ぐらいになるとスピードもキレも落ちてくる。今日はもった方じゃないんですか」と評し「涌井はあんなもの」という見出しが付けられた2日付の新聞を、サブローがQVCマリンのロッカーに張った。涌井は後日「伊原さんは一緒にやったこともないのに、何であんな言い方をするんですかね」とまゆをひそめていた。