<DeNA2-11広島>◇18日◇横浜

 カープ打線が大爆発で「イメチェン」を図った。13年8月2日ヤクルト戦で1試合6発を決めて以来となる1試合5発。今季最多の11得点、14安打で3連勝を飾り、広島野村謙二郎監督(47)は「今日はみんなゆとりを持って打ってくれた。(5得点した)9回も雑にならずに、きっちり打ってくれた」と打線を評価。快勝で貯金を14年ぶりの7に伸ばした。

 決勝弾は今季2度目の1番に座った堂林翔太内野手(22)だった。同点の5回1死、逆風に押し戻されながら今季3号ソロを右翼席まで運んだ。「自分も乗り遅れないように、しっかりやっていかないといけない」。不振組では8番石原にも今季初本塁打が飛び出した。打率は現在1割5分。「投手に散々迷惑をかけている。また打てるようにやっていきたい」と力を込めた。

 試合前まではチーム58得点はリーグ最少だったが、この試合でDeNAを抜いた。チーム打率も2割3分8厘と上昇気配。好調投手陣に支えられてきた単独首位だが、打線が当たってくれば…打倒巨人へ、いやが上にも期待が高まる。

 野村監督は「打線は水ものだし、今後も雑にならないようにやっていきたい」と気を引き締めた。カープはもう、1度大勝しただけで浮かれるチームではない。【佐井陽介】