<巨人2-7中日>◇19日◇東京ドーム

 巨人先発内海哲也投手(31)の好投は報われなかった。8回を投げ2失点で降板し、開幕から4試合目の登板も勝ち星がつかなかった。2点リードの7回、先頭に四球を与えた後の中日和田だった。カウント1-2と追い込んで、仕留めにいったスライダーだけが甘かった。同点2ランを食らい、ベンチでは珍しくグラブをたたきつけた。「あの1球が一番ダメ」と責めた。

 原監督は内海を勝たせたかった。「7回は、仮に2死一塁になっても内海を(打席に)と思っていた」と明かした。3者凡退で打席は回らずに続投。3者凡退をお返しする意地を見せ、お役御免となった。「四球とホームラン。あそこだけ。みんなの力で内海に勝ちを、と思っている。次、いきます!」と会見を結んだ。何年もローテに穴をあけず、いつも辛抱強いエース。「内海に勝ちを」の合言葉は決まった。