独立リーグ、ルートインBCリーグの信濃は23日、日米で抑え投手として活躍した大塚晶文監督(42)が選手に行き過ぎた指導を行ったため、活動自粛処分を科したと発表した。球団は具体的な行為を明らかにしなかったが、暴力行為があったとみられる。

 リーグ関係者によると、21日に新潟県糸魚川市美山球場で行われた新潟戦に1-16で大敗した後、ミーティングで暴力行為があった可能性があるという。関係者は「地域に支えられたリーグの理念を理解しない醜態で、非常に残念だ」と話した。26日にリーグの懲罰委員会が開かれ、リーグとしての処分が決まる。

 大塚監督は近鉄、中日で主に抑え投手として活躍した。04年にはポスティング制度でパドレスに移籍。レンジャーズに移籍した06年には、第1回WBC決勝で胴上げ投手となり、日本代表の優勝に貢献した。だが07年に右肘を痛めるなどしてレ軍退団。5度の手術から復帰を目指して昨季途中に信濃入りしたが、肩や指を痛めて登板はなく、今季から監督に就任していた。

 信濃は今年、前期こそ上信越地区で3位に終わったが、7月から始まった後期は5勝3敗1分けで同地区首位に立っている。また、投手コーチ兼任で所属していた小林宏之投手(36)の西武入団が決まったばかりだった。