誕生日プレゼントは「奪首」!?

 今日29日からのヤクルト、DeNAと続く本拠地6連戦へ向け、阪神は甲子園で指名練習を行った。聖地が誕生から90年を迎える8月1日には藤浪晋太郎投手(20)が先発予定。甲子園の申し子が、勝利で花を添えるつもりだ。今日29日の6連戦初戦は絶好調の岩田稔投手(30)。「ウル虎グリーン」のユニホームに袖を通す虎が、メモリアルウイークを奪首ウイークにしてみせる。

 藤浪が甲子園の誕生日に花を添える。8月1日DeNA戦(甲子園)で90歳となる聖地。運命の巡り合わせか、先発予定は申し子とまで呼ばれる藤浪だ。大阪桐蔭で春夏連覇、プロ1年目から10勝を挙げ、今季は球宴でも先発としてそのマウンドを踏んだ。申し子からの白星が、何よりのプレゼントになるはずだ。

 藤浪

 すごいことなので。しっかり勝てるように、一生懸命投げたいと思います。花を添えられればいいですね。

 今季甲子園では5試合で3勝1敗と好成績を残している。だがその1敗こそ、4月8日に登板し、7回2死から逆転満弾を被弾したDeNA戦。カード初戦でもあり、負けるわけにはいかない。戦い方は分かっている。長打警戒はもちろん、まともな打撃すらさせない投球を目指す。

 藤浪

 相手の打撃をさせないように。チームがしんどくなってくる時期に、自分のような若い投手がしっかり頑張って活躍できれば、と思う。

 チームは前夜、7月初めての連敗を喫し、首位巨人と2・5ゲーム差の2位。藤浪の熱投も欠かせないが、聖地6連戦を奪首ウイークとするには初戦が最重要。託されるのは防御率1・94と好調岩田だ。ここまで8勝3敗で7月は負けなしの4連勝。勝てば月間MVPも近づき、今日29日に7回2/3を投げれば規定投球回数にも到達する。ヤクルトとも2戦2勝と相性抜群だ。

 岩田

 やることは変わらない。しっかり自分のピッチングをするだけです。気にしても一緒なので。しっかり勝負したい。

 今日から8月まではすべて6連戦。ローテ5番手、6番手には不安定な要素も多い。メッセンジャー、能見の両エースを加えた4人にかかるウエートは大きい。今こそ、その実力を発揮するときだ。

 もちろん、奪首には巨人の勝敗も関係する。だが、虎投がそろって白星をプレゼントすれば、最高のお祝いとなるのは間違いない。【池本泰尚】